ちょっとしたご縁で
おっさん疑惑が出ている私なので、たまには更新しときまする。なかなかに忙しく、ネタはあってもじっくり書けない日々。そんななかで、ちょっとしたご縁ができまして、、、野菜ソムリエのユカリーノさんのお料理を頂く機会に恵まれました。
野菜ソムリエといえば、芸能人のハイソでエレガントな人たちが取る資格だと思っていたので、イメージ的には遠い存在だったのですが、実は身近に結構いらっしゃるようです。とはいえ、野菜ソムリエの資格にも色々と段階があり、ユカリーノさんはその中でも結構偉い資格なんだとか(お料理を目前にしながら話を聞いていることが多いので、半分くらい間違っているかも。。。)
エレガントなハーブティーとか。熱湯を注ぐとふわ~っと中の赤い花が開いて見た目も美しい。
資格柄、ある意味当然というか、むしろそういった資質が無ければ粋な野菜ソムリエにはなれないのだろうけれど、とにかくユカリーノさんは料理と野菜に対してアグレッシブ。市販品のソースにも、思いも寄らない物を隠し味として投入し旨味を注入することが多いようです。この時頂いたオムライスのデミグラスソースには、驚きの黄金液体が入っていたそうです。ブラボー!
野菜だけじゃなく、食べ物に関する知識がたいへん豊富なので、お話ししているととても勉強になるのです。低カロリー食やら、減塩やら、低コレステロールやら、反省食のことやら(笑)。ミスター味っ子のように色々な工夫を見せてくれるので、毎回頭も胃袋も見た目も大満足です。すごい。
さて、更新していない間に日本や世界が変わってしまうような大震災と大事故が起こってしまいました。その時私は外にいたのですが、普段は外に居ると感じない揺れも、この時ばかりは大地がゆっさゆっさと揺れ、自然の力を感じました。直後から携帯電話はほぼ不通となり、情報を得る度に酷くなっていく状況。カーラジオからは泣きそうな声でニュースを読み上げる千歳空港発のラジオ番組のパーソナリティー。大津波警報。函館もベイエリア、駅前、朝市が津波により冠水。ものすごくものすごくものすごく酷い被災では無かった(これは、仙台や福島などに比べて)にしても、物々しい雰囲気が続きました。
実は個人的に、一月にプライベートで自分にとっては直下型地震のような事件が起きまして、情けない話、一月、二月は精神的に大きなショックを受け、それ以外のことについて全く取り組めなくなるという一種のショック状態に陥っていました。そのこと以外にも、仕事も若干はしていたはずなのですが、あんまり記憶も無いし、自分が何を話していたかも覚えていない始末。精神的に誰も受け入れることができない一ヶ月半でした。
ショックな出来事を受け止めて、前へ進んでいくためにはいくつかのステップがあるみたいで、急性期、安定期、回復期のようなプロセスをぐるぐると繰り返していたように思います。それは、程度は軽くなったとは言え、今も変わりません。
今回のような大きな災害、想定外の出来事、生きていくことを根幹から崩されてしまう・生活の基盤を根こそぎ奪われてしまうような出来事が起こった時、そのショックは実際に体験した人にしかわからないでしょう。
生活の回復にも時間は掛かるでしょうけれど、心の回復にはもっと時間が掛かるはずです。壊れた家やライフラインは「作れば」回復可能であり、目で見ることができる。けれど、心の傷はふさがっては開き、回復し、また開き、本人にも周りにも回復したかどうかわからない。
あってこまらないのは「お金」なので、できるだけ募金をすると同時に、長く被災地をフォローしていくためにも、自分たちの経済をしっかり回していかなければなりません。
私が住む函館は「観光地」です。
「観光地」としてできることは、自粛じゃないです、たぶん。
教会や街灯の灯りを消してライトアップ自粛している場合じゃないんです。たぶん。こんな時期でも、観光に来てくれるお客さんもいらっしゃいます。
こんな時だからこそ、ちゃんと「おもてなし」しないと、まずいんでないのかい?
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