このヒトの書く学園ものはイイね。/フラワー・オブ・ライフ よしながふみ

いま、売れに売れて、というか脂が乗りまくった漫画家といえば?と聞かれたら、間違いなくこのヒトだ、と答えちゃうと思う。
そう、それは"よしながふみ"。
新書館の月刊誌『WINGS』で連載されていた『西洋骨董洋菓子店』の月9ドラマ化で、一気にその人気に日がついたように思います。この時のドラマ化について語ってしまうと、また長くなるので別の機会にしますが、その『西洋骨董洋菓子店』の後に同誌で連載されたのがこの『フラワー・オブ・ライフ』。
よしながふみ氏といえば、もともとは超ド級のボーイズラブ、つまるところBL作家の1人で、売れっ子になった今でも各種コミケなどのイベントでは同人誌を発表し、なんと売り子までやってしまうという筋金入り…という印象の作家さん。
とはいえ、ナニをドコで書くべきかをキッチリとわきまえておられる漫画家さんなんだな~と、凹は思っております。そのくらい、一応まっとうな商業誌『WINGS』で連載されたこの作品にはBL要素が少ないです(たぶん)。腐女子的な感覚なので、一般のヒトから見たら、
「こんちくしょー!!!おもいっきりBL要素アリじゃねえかよ!」
って、思うかもしれませんのであしからず。。。
さて、この『フラワー・オブ・ライフ』は、白血病を克服した少年・春太郎とその高校のクラスメートの青春モノ+春太郎の成長記であります。つい、先日の12月28日発売の『WINGS』で完結したばかりで、最終単行本の4巻は春あたりに発売との事で、ついうっかりラストのネタバレをしそうになっちゃいます(汗;なんかね、「ああこんな高校生活が過ごせたらいいなあ~」って思っちゃうような平々凡々、少しだけ大人びた高校1年生の1年を綴った物語です。
しかし、この漫画の、というかよしながふみ氏の真髄はそこではないのでした。彼女の描く漫画の真髄は、どの作品をとってもそうなのですが、人間の心の機微、相手を思いやって行動する様を描くのがものすっごい上手。そこで、そこはかとなく読者を感動させながら、物語り全体としては軽快なタッチで進んでいくのが、なんともイイです。
『月刊メロディ』で連載中の『大奥』もとっても続きが楽しみ。ココ数年来の凹のヒットな作家さんですね。
と、いうわけで、凹としては結構じんわりと感動できる作品なのですが、もともとが凸センパイの大嫌いなボーイズラブな分野の作家さんということで、凸センパイはきっと読まないだろうなぁ。。。by 凹


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