吉田美奈子と山下達郎と『時よ』を歌う人たち
子どもの頃から車移動の時には、サンデーソングブック/サタデーソングブックが流れていたせいで、勝手に一人で山下達郎好きになってしまった。函館市民会館でライブがあったときには、ライブに1万以上も投資できる身分じゃないにもかかわらず、ゴリゴリと懐を削って近年の2度は参戦した。
ほんとにねえ、山下達郎って人は見目麗しいわけではないロン毛のオッサンなので、行く前までは正直なところ、自分がなぜ1万円も払ったのか、心底理解できない気分になるわけなんですが、ライブ中の山下達郎は、そりゃ竹内まりやだって惚れるわな……というほど最高にカッコよく、何時間だって観たいし、金を積みたくなるほど。
当時からほんのりインターネットなどで、古参ファンから吉田美奈子について突っ込まれているのを目にしていたけれど、特に気にもとめずにたつろーとまりやと一方的に親睦を深めてきた私ですが、ひょんなことから……まあ、youtubeを作業のお供に流していたところ、勝手に吉田美奈子がサジェストされた瞬間から、推し変、推し追加ですよ、まったく。
そして当事者を直接知らないのだから、勝手な考察になるのでそういうのは避けたいが、『時よ』という名曲についてだけは、何度だってしつこいほどに語ってしまう。
山下達郎の『時よ』
どっかの誰かが勝手にアップした音源。まっとうな音源が欲しいものの、自分にはいまCDを再生する機械もレコードを再生する機械もない。てなわけで、デジタルデータで買うしか無いんだけど、CDかレコードで手元に持っておきたい。このジレンマよ。
余談はともかくとして、山下達郎が歌う『時よ』。この曲自体は、事情がある2人の別れの最期の夜と朝を歌うもの。出会った時が違ったなら、あの時ああしていたら……成就したかもしれない2人。
この音源自体は、おそらく若い山下達郎が歌っているので、まだ声が若く軽い。六本木のピットインでのライブ音源らしいのだけど、本当に最高に素晴らしい。
吉田美奈子の『時よ』
こちらは吉田美奈子が歌う『時よ』。同じく六本木のピットインでのライブ。この音源は一体どこに正式なものがあるのでしょう。NHKラジオでアップされた音源だというコメント欄の書き込みもありますけど。
女性視点で微妙に歌詞を変えて歌っているのが素晴らしい。そして、こればっかりは歌い手の個性だと思うのだけど、よりドラマチックに歌われていて、別れが決まっている夜を過ごす人間の情感をたっぷり感じられる。
この曲を聞いた時から、もうずっと吉田美奈子さんのトリコ。恐れ多くもカラオケで歌いこなせるように日夜練習中……。だってかっこいいんだよー!しかし、キーが最近の自分には少し高め…。好き…。
ジャンク・フジヤマの『時よ』
ここ数年推してるシティポップな歌い手・ジャンクフジヤマ。デビュー当時すげー山下達郎に似ている!と良くも悪くも話題になった人で、いまはインディーズで。ライブ活動など精力的に行っているアーティスト。
今年亡くなったレジェンドドラマーの村上"ポン太"秀一さんの最期の秘蔵っ子。デビュー時から好きではあったんだけど、しばらく邦楽も洋楽もほとんど聞かない期間があったので(そんな余裕が無かった)、この数年で再会した感じなのだ。
情感面ではさすがに上述の二人のほうがアレなんですけど、歌い方がすごい好き。たまらん。このキーでカラオケに入って欲しいよ……。
吉田美奈子と久保田利伸の『時よ』@薬師寺
このコラボレーションもかなりヤバい。言うまでもなくヤバい。
ちなみに久保田利伸だと、雨関係の楽曲が好き。